「ATI Radeon HD 4870 X2」AMDから発売

AMDからRadeonの最新モデルとして、ATI Radeon HD 4870 X2と、「ATI Radeon HD 4850 X2」が発売された。
NVIDIAとの競争が激化しているが、AMDは同GPUの発売によりNVIDIAに対して、更に優位に戦いを進めるつもりだ。

8/12から各社が発売を開始した。価格は6万〜7万円台。

SAPPHIRE
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/08/13/017/

玄人志向
http://kuroutoshikou.com/modules/display/?iid=1238

Force3D
http://www.force3d.com/

MSI
http://www.dvhardware.net/article29050.html

PowerColor
http://www.powercolor.com/jp/index.asp

HIS(発売予定:Radeon HD 4850 X2)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080812/312700/


以下、記事。

ATI Radeon HD 4870/4850 X2シリーズは1枚の基板上にRadeon HD 4870/4850を2基搭載したビデオカードAMDではRadeon HD 4870発表当初から、ハイエンド製品には巨大なダイを使ったものではなく、ミドルレンジ〜セミハイエンドのGPUを2基積む方針を明らかにしていた。

 製造プロセスは55nmで、チップのダイサイズは2つで520平方mmと、GeForce GTX 280 1基(576平方mm)よりも小さい。一方、Radeon HD 4870 X2 1枚あたりの演算性能は、GeForce GTX 280の933GFLOPSに対して2.4TFLOPS、メモリバンド幅は141GB/sec対230GB/sec、ピクセルフィルレートは19.2G Pixel/sec対24G Pixel/sec、テクスチャレートは48G Texel/sec対60G Texel/secと、競合を大きく上回るとしている。

 GPU単体のスペックはクロックを含めて1GPUの製品と同じで、Radeon HD 4870 X2は、コアクロック750MHz、メモリクロック3.6GHzで、SP数は800×2基、メモリはGDDR5を1GB×2搭載。同4850 X2は、コアクロック625MHz、メモリクロック2GHzで、SP数は800×2基、メモリはGDDR3を1GB×2搭載する。

 カード当たりの演算性能はRadeon HD 4870 X2が2.4TFLOPS、同4850 X2が2TFLOPS。最大消費電力はそれぞれ286W、230Wとなる。バスインターフェイスは、いずれもPCI Express 2.0で、CrossFireXにより4GPU構成も可能。

 このほか、従来のRadeon 4800シリーズ同様、動画再生支援機能UVD2や7.1chオーディオコントローラを搭載。ディスプレイインターフェイスはDVI×2とTV出力で、DVIのプライマリはDual-Link対応。また、HDMI、DisplayPortにも対応する。


 最高パフォーマンス争いでは、Radeon HD 2900シリーズ/3800シリーズと、2世代に渡って苦戦してきたRadeon勢。だが、このRadeon HD 4800シリーズは、Radeon HD 4850/4870、そして今回のX2の登場によって、ハイエンド以上のセグメントを塗り替えるインパクトを持った製品を投入した。市場における今後のビデオカードの勢力図の変化にも注目していきたい。


intelにはCPU競争で溝を空けられつつあるが、GPUではNVIDIAからシェアを奪いつつある。
RADEON HD 4650、4670、4470、4450などが発売を控える中、一方のNVIDIAがどのように反撃するか興味深い。