EeePC 901-X 発売再開! 使用レビュー。

友人がEeePC 901-Xを購入したそうだ。
使ってみて、自慢のレビューを送りつけてきたので、以下に掲載する。


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発売以来、すでに私の周りの友人3人がEee PC 901-Xを購入していますが、
皆、満足しています。
ただ、満足に至るまでに、少しだけ時間がかかりました。

まず、デザインはGoodです。
小型ながら曲線が見事で、美しく、所有欲を満たしてくれるでしょう。
処理速度は、UMPCの中では早いと思います。
早さは、Pentium4(NorthWood)の1.8〜2.0GHzくらいです。
拡張性は大満足。
USB 2.0×3、EthernetIEEE 802.11b/g/nドラフト対応無線LANBluetooth 2.0+EDR、ミニD-Sub15ピン、SDカード(SDHC)/MMCスロット、130万画素Webカメラ、音声入出力
と、これでもかと言うほど搭載され、とても充実しています。
私としては、不要な機能はひとつもありません。

欲を言えば、PCカードスロットがあれば更にベストですが
それはちょっと欲張りすぎでしょう。

初代モデルより、わずかに重量が増し、1.1kgに増えていますが
携帯するには全く問題ありません。
225×175.5×22.7〜39mmと、充分にコンパクトです。

ちなみに、電源(コンセント)がある場所に出向く場合は、
バッテリーを取り外して持ち運ぶのもOKです。
ACアダプタで電源と接続すれば、バッテリーがなくても起動します。
また、こうして使えばバッテリーの寿命もわずかに延びるでしょう。
(※ASUSが推奨している使い方ではありません。あくまで自己責任です)
バッテリーが意外と重いので、これを取り外して持ち運べば
かなり軽量な端末として持ち歩けます。

バッテリーは驚異的な長さで持ちます。
たまに充電の必要を忘れるくらい、充電間隔が長いです。
Super Hybrid Engineと呼ばれるASUS独自の省電力技術が効いているようです。

画面の輝度も充分ですし、8.9インチワイド液晶で不便を感じることはありません。
初代EeePCに比べ、かなり完成度が高いと感じます。

ただし、小さな不満もいくつかあるようです。

それは、SSDがCドライブ4GB + Dドライブ8GBというディスク構成になっていることです。
PC初心者の友人は、Cドライブにいくつかのソフトウェアをインストールし、
デスクトップやマイドキュメントにも画像データを保存したとのこと。
そうすると、あっという間にCドライブが容量オーバーになってしまい
ディスク容量が足らないという警告が表示されます。警告が出る理由がわからず
私に相談を持ちかけてきたのです。

ソフトのインストール先や、デスクトップ、マイドキュメントの所在を
ドライブDに設定することで問題は回避できたのですが、
こうした回避策が分かり難くく、PC初心者としては苦心するようです。
ドライブDの存在に気づかなかった、という話も耳にしました。
パソコン初心者が、はじめの一歩として使用するには少し難関があります。

なお、SSDの容量不足は、SDカードを挿入して保存領域を拡張したり
20GBのオンラインストレージ(インターネット上にデータを保存できるサービス)を
利用することで、問題を解消できます。
特に、SDカードは便利で、8GBくらいのSDカードを1枚挿入すれば
画像や音楽、動画を保存しておくことができます。取り外せば、他のPCとも共有できます。

統合オフィスソフトとしてサン・マイクロシステムズStarSuite 8が搭載されていますが
「これは使っていいソフトなの?」という質問もありました。
もちろん、使っていいソフトなのですが、StarSuite 8というソフトが
一体どのようなソフトなのか知っているユーザーはそう多くはありません。
Office互換ソフトであることを伝えると、皆、安心して使うのですが、
何の情報もなければ、Office2007を買ってしまうユーザーもいるでしょう。
Microsoft Officeが必ず必要な環境であればよいのですが、
ちょっとした事務処理をするのに、高価なOffice2007を買う必要はありません。

こうした点から、日本語取り扱い説明書をもっと分かりやすいものにする必要があると感じました。初心者にとって、分かり難いですから。

使いやすさという点では、タッチパッドが小さく
すこし使いにくいです。それを考慮してか、マウスが付属しています。
キーボードはキーピッチ狭く独特なので、慣れが必要です。
私は、打っていたらすぐに慣れました。

なお、3Dグラフィックス性能ですが、GMA950を搭載しており
軽度な3Dゲームであれば動きます。
しかし、オンライン3Dゲームはまともに動きませんし、
何より、インストールに莫大なディスク容量を喰うので、
あっという間に容量オーバーになります。
3Dゲーム用に使用するのは、オススメできません。

話が逸れますが、一般的な3Dゲームをプレイするならば
最近ブームになっている、AMDデュアルコアプロセッサに780Gチップセットを搭載したデスクトップが最も良い選択でしょう。格安ながら内蔵グラフィックス機能が秀でており、3D処理性能が優れています。

資金に余裕があれば、メインマシンに上記のようなデスクトップPCを購入して、
セカンドマシン、モバイル端末としてEee PC 901-Xを購入するのもよいでしょう。

初めてパソコンを使用するユーザーには少しハードルがありますが、
慣れてしまえば、優れた携帯PCになります。
また、パソコンを使い慣れたユーザーが、デスクトップPCの買い換えと同時に、
セカンドマシンとして購入するのもよいでしょう。

改善点はいくつかありますが、総合的に見れば、優れた名機であると言えます。
安価な価格帯ながら、高性能。デザインも良く、拡張性もあるという非常に完成度の高いマシンだと思います。

友人が購入する前に「なんで、こんな安いの?」、「安かろう悪かろうで、落とし穴があるんじゃないの?」と、質問してきました。確かに安すぎですが、落とし穴はありません。
製造メーカーのASUStekマザーボード(メイン基板)世界シェアNo1で、業界では超有名メーカーです。莫大な製造ラインを持つ自社工場で、パーツの製造から組み立てまで行うので、無駄なコストを極限までカットしているというのが安さの理由でしょう。
Apple MacシリーズやVAIO、ほか数々の有名PCに搭載されるマザーボード製造を手がけていますから、開発力と生産力が違うようです。

Eee PC 901-X、他Eee-PCシリーズは、
今までパソコンを使っていなかった客層、年齢層への
ノートパソコン(UMPC)普及に、今後も貢献するでしょう。

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これを読むと私もEeePCを買いた衝動にかられる。
とはいえ、次の給料日まで無理か。

EeePC901-Xが7月始めに発売されて以来、すぐに売れ切れてしまい
つい、昨日くらいから発売が再開されたとのこと。
すごい競争率で、すぐに売り切れているようだ。

Atomプロセッサ搭載で高性能ながら、格安で販売されているため
みなが欲しがるのも無理はないだろう。
やはり、私もほしくなってきた!


以下、EeePC 901-Xの仕様など。

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主な仕様は、CPUを従来のCeleron MからAtom N270(1.6GHz)に変更したほか、液晶ディスプレイが1,024×600ドット(WSVGA)表示対応8.9型になり、SSDの容量が4GBから12GB(Cドライブ4GB+Dドライブ8GB)に増えた。メモリは1GB(SO-DIMM×1、最大2GB)を搭載する。チップセットIntel製(ビデオ機能内蔵)、OSはWindows XP Home Editionで、統合オフィスソフト「StarSuite 8」が付属。

インターフェイスは、USB 2.0×3、EthernetIEEE 802.11b/g/nドラフト対応無線LANBluetooth 2.0+EDR、ミニD-Sub15ピン、SDカード(SDHC)/MMCスロット、130万画素Webカメラ、音声入出力を装備。

本体サイズは約225×175.5×22.7〜39mmと、初代モデルより若干奥行きと厚みが増し、重量も920gから1.1kgに増えている。本体色はホワイトとブラックの2モデル。

「Super Hybrid Engine」と呼ばれる独自の省電力技術を搭載し、有効時は最大15%消費電力を削減できる。低消費電力CPUの採用も相まって、バッテリ駆動時間は初代モデルの3.2時間から最長約8.3時間へと大幅に伸びている。

付帯サービスとして、容量20GBのオンラインストレージの利用権や、液晶に輝点(常時点灯ドット)があった場合、購入後30日以内なら無償でパネルを交換する「ZBDサービス」が付属する。このほか、専用ポーチとワイヤレスマウス(有線マウスの場合あり)が同梱される。